2011年9月に、ドイツよりマイセン磁器製作所の絵付師(磁器の絵付専門職人)リディヤ・シュレンク氏が
マイセン展での実演のために来日し、約1週間にわたって名古屋と関東の百貨店でマイセンの絵付技術を披露しました。
マイセンの絵付師として活躍する、リディヤ・シュレンク氏のインタビューをご覧ください。
▲リディヤ・シュレンク氏
|
リディヤ・シュレンク氏 プロフィール Lidija Schrenk 1967年2月、旧ソ連スミルノフ生まれ。 1977年4月、両親と4人の兄弟たちと共に当時の東ドイツに移住。 同年から1984年までベルツッヒで中・高等教育を受けました。 1984年から1988年までマイセンの養成学校で学び、花絵付師となりました。結婚、出産、育児などによって休むことがありましたが、1998年、現代的な花絵付を習得し、2009年には人物と風景画という新しい分野に挑戦。プラークなど、大きな作品にも取り組んでいます。 |
- マイセンの絵柄のなかで、一番好きな絵柄は何ですか?
リディヤ・シュレンク氏(以下L・S) : 人物を描くのが好きです。 顔のちょっとした表情で全体の印象が変わるので、人物を描くのは面白いです。
- 今まで描いた中で、一番印象に残っている作品 楽しかった・難しかった作品は何ですか?
L・S : 描いていて楽しかった作品は、アラビアンナイト。 難しいのは、やはり人物です。 人体学的に正しく、また美しく書かねばならないからです。 初めて描く絵柄はいつも緊張しますが、上手く描けたときは嬉しいです。
|
▲アラビアンナイト 飾皿 ※クリックで拡大画像が表示されます 現代マイセンの偉大なアーティスト、ハインツ・ヴェルナー教授の最高傑作として知られるアラビアンナイトの絵柄です。
|
▲実演中のシュレンク氏
|
- 今後、挑戦をしてみたいことはありますか?
L・S : 人物を絵画的表現で描いてみたいです。 絵を描くように、磁器の上に人物画を表現してみたいです。 |
- マイセンで抱いていた日本や日本の磁器のイメージと、実際に来日しての印象について
違いなどありますか?
L・S : 日本人のおもてなしの心に触れて感動しました。想像以上の素晴らしさです。
日本の磁器も実際に見てますます好きになりました。
- 日本のファンにメッセージをお願いします。
L・S : マイセン磁器を日常に使って、生活を楽しんでいただきたいと思います。