2013年3月、阪急うめだ本店大マイセン展実演のため、マイセン磁器製作所の彫塑家ジークリンデ・グローサー氏がドイツから来日し、6日間にわたって手びねり人形の製作実演を行ないました。
マイセンの彫塑師として活躍する、ジークリンデ・グローサー氏のインタビューをご覧ください。
ジークリンデ・グローサー氏(以下S・G) : 一番印象に残っているのは、「ティターニア」や「真夏の夜の夢」「アラビアンナイト」などのシュトラングさんの作品です。また、伝統的なフィギュアと並び、ショイリッヒやアレクサンダー・ シュトルック、マックス・エッサーの彫塑を手がけたことも印象深いです。
難しかった作品は、「パドワーナー」という鶏や、「山羊に乗る仕立屋」などケンドラーの大きな彫像です。 また、暖炉用の大きな時計なども難しかったです。
楽しかった作品は、その時計を装飾する手びねりの花の数々や、手びねりの小さなフィギュアです。
S・G : ケンドラーの大きな彫像、「鶏」や「コンゴウインコ」です。 私はこの39年の間に、大きなものから小さなものまで・・・、大きな動物彫像から中ぐらいのもの、「猿の楽隊」や「イタリア喜劇」「庭師の子供」、そして手びねりの作品までマイセンのあらゆるフィギュアを作ってきました。
S・G : これからも新しいフィギュアをデザインし、提案していきたいです。
また、ホビーとしては、絵を描いたり、大好きな折り紙をしたり、創造的なことをしていきたいです。
自然の中でゆっくりするのもいいですね。
S・G : 日本はどこも好きです。東京も名古屋も大阪も京都も、思い出がたくさんあります。私は桜が大好きなので、京都で見た桜は忘れられません。そして日本人の親切さ、 規律正しさ、どこも清潔なところにはいつも深い感銘を受けています。これからもぜひ日本との仕事を発展させていきたいです。
S・G : マイセン磁器を楽しんで、使っていただきたいです。マイセンの手作りの伝統を身近に感じて、これからもマイセンを愛していただきたいと思います。