2016年3月、マイセン磁器製作所の絵付師、コルネリア・ファウルヴァッサー氏が、そごう千葉店で開催された絵付の実演ために来日しました。実演会では卓越した技術とともに花絵付を披露しました。マイセンの絵付師として活躍する、コルネリア・ファウルヴァッサー氏のインタビューをご覧ください。
▲実演中のコルネリア・ファウルヴァッサー氏
コルネリア・ファウルヴァッサー氏 プロフィール Cornelia Faulwasser
1962年マイセン生まれ。
1982年マイセン磁器製作所付属養成学校卒業後、花絵付師として活躍。
優れた技術によって伝統の花絵付だけでなく、新しい柄の開発にも携わりました。
今回のアンドレアス・ヘルテン氏の特別企画製作にも参加しています。
▲手元の拡大
▲マイセン展の会場でファウルヴァッサー氏の作品とともに記念撮影
- - いちばん好きな絵柄は何ですか?またそれはなぜですか? コルネリア・ファウルヴァッサー氏(以下F・C):今一番好きなのは、「コマドリとサクランボ」のプラーク(注・コマドリとサクランボを描いた、アンドレアス・ヘルテン氏デザインによるプラークのこと)です。なぜなら、私はコマドリが大好きだから!(笑)
- 一番印象に残っている作品や楽しかった作品、また難しかった作品は何ですか?
F・C:以前描いたグードルン・ガウベ氏デザインの、大きな鏡の額縁ですね。とても興味深い絵付でした。ガウベ氏の絵柄は、金や様々な色彩を用いたとても印象的なもので、要求されることも多いのですが、それだけにやりがいがありました。
▲ファウルヴァッサー氏の作品。ペアカップ&ソーサー「ローズ」
- 今後、挑戦をしてみたいことはありますか?
F・C:様々な絵柄に挑戦したいです。様式化された花絵付をやったら、今度は自然主義の花絵付をするというふうに、いつも変化がほしいですね。ですから、できるだけいろいろな絵柄を描いていけたらいいと思います。
▲ファウルヴァッサー氏の作品。タンブラー6客セット「椿」
▲ファウルヴァッサー氏の作品。花瓶。
- マイセンで抱いていた日本や日本の磁器のイメージと、実際来日してからの日本の印象はどうですか?
F・C:日本の印象は、遠く離れたエキゾチックな国。そして、実際に来てみて素晴しいと感じたのは、日本人の親切です。とても友好的で、とっても親切!
- 日本のファン・ユーザーに何かメッセージをお願いします。
F・C:陶磁器を愛でる心は、日本とマイセンはとてもよく似ていると思います。これからも、磁器という芸術を愛する心を持ち続けてください!